前回のブログでは足ツボについて書きました。
なのでツボつながりで今日はダイエットや食欲を抑える効果があると巷でいわれている「耳ツボ」について書いていこうと思います。
耳ツボについて自分は知識があまりなかったため1からいろいろ調べてみました。
そうするとわかったのは足ツボと同じくフランス発祥の民間療法的耳介反射区というものがベースになっているようです。
ちなみに耳介は一般的にいう耳の解剖学的名称です。

さてさてその成り立ちといういうと・・・
フランスの医師ポール・ノジェは、ある日偶然の出来事から耳に注目するようになりました。ノジェの診療所を訪れる患者さんの中の何人かが耳の一部に焼灼(焼きゴテで皮膚の一部を焼くこと)の痕を持っていました。
ノジェがその事を質問すると、「座骨神経痛で苦しんでいて、リヨンの先の方で耳を焼いてもらったら、スッカリ良くなった。」という返事でした。
その時から彼は耳に対する絶え間ない研究と努力をかさね、鍼灸療法、心理療法、ホメオパシーなどの研究を通して1951年、耳介療法を生み出しました
う~~んまあ日本の医師でも気功やホメオパシーに傾倒する方もいるのでその手の方だったというのがうえのエピソードからもうかがえます。
ということで足ツボとおなじく東洋医学のツボや経絡とは無関係ということがわかったと思います。
そして自分的にこりゃダメだとおもったのは「耳が逆さにした赤ちゃんに似てるから赤ちゃんの各身体の場所と耳ツボの位置がリンクしている」というトンデモ理論でした。

耳(耳介)の形はひとそれぞれ個性がありますが、赤ちゃんの形をしていない人はどするんでしょうか?
また耳ツボが自立神経を整える効果があると主張されていますが耳介は大耳介神経支配でありこれは自立神経とは関係がありません。
また「耳ツボダイエット」をおこなう人たちが主張する食欲にわずかながら関連するであろう迷走神経は外耳道にあり耳介とは関係がありません。

なので上記理由により耳ツボダイエットにはプラシーボ以上の効果がないといえると思います。
そもそも耳介を事故やケガでなくしてしまう人は食欲減退してどんどんやせていってしまうのではないでしょうか?
また耳ツボに関することを調べていくうちに様々な耳ツボセラピスト養成団体とその団体が発行するライセンスに利権とお金のにおいがプンプンしました。
そのあたりが気になる方はご自身でいろいろ調べてみてくださいね。